不動産調査には大きく、「法務局調査」と「役所調査」・「現地調査」の3つがあります。
法務局では登記簿謄本(とうきぼとうほん)などをとります。不動産屋が重要事項を説明する時に使用するものです。
この登記簿謄本には重要な個人情報が含まれています。それなのに誰でも申請して取得することが出来るんです。
今回は法務局で申請する、「登記簿謄本」「公図」「地積測量図」「建物図面」の4つについて説明していきます。
法務局で申請する4つの書類
✅登記簿謄本
土地や建物の概要説明書のようなものです。車で言うと車検証のような内容です。
土地の登記簿謄本には所在・面積・所有者・借入額などが記載されています。
建物の登記簿謄本には所在・建物の種類・構造・面積・所有者・借入額などが記載されています。
✅公図
公図は土地の形と場所を示した簡単な地図のようなものです。形や面積は正確ではありません。しかし不動産取引では必ず添付される資料です。正確な測量技術がある現代になぜか今でも残っています。
✅地積測量図
土地の寸法を測った図面です。古い時代のものは測量精度が悪く現況と一致しないこともあります。また全ての土地に地積測量図があるわけではありません。
✅建物図面
文字通り建物の図面です。敷地に対しての配置と建物の形が記載されています。現況の建物と比較する事で増改築の有無を確かめたりします。
まとめ
法務局調査の目的は登記簿謄本等の書類が現況と一致しているか確認することです。
もし一致していなければ、それを買主に伝えなければなりません。
例えば、「相続登記が完了していません。」「地図混乱地域です。」「地積測量図が古く実際の面積はこれより少ないです。」「増築をしましたが登記変更をしていません。」などです。
これらの書類から得る情報は多く重要です。なので法務局はいつも不動産屋でいっぱいです。
これらの書類は法務局にいけば(インターネット申請も可)、基本的に誰でも取得できます。
隣の人の不動産の借入れ状況を調べることも可能です。差押えがあればそれもわかってしまいます。
取扱には十分注意が必要です。悪用するとプライバシーの侵害になります。気をつけて下さい。
以上、ダイヤモンド石田敦也でした。
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