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不利なことを隠す売主

不利なことを隠す売主

 

 

 

売主の中に一部、不利な情報をかくす人がいます。

 

 

物件査定で売主と打ち合わせをしていると、こちらの質問に正確な回答をしてもらえない。

 

 

何か言いたくないことがあるのだと気付きます。

 

 

特に売却理由に多いですね。

 

 

こちらとしては売主のプライベートなことを調査したいのではなく、

 

 

買主に不利な情報を告知しなかったとき、トラブルになるのを防ぐことが目的でいろいろな質問をしています。取引を安全に進めるためなのです。

 

 

ただ気持ちはよくわかるのですが。

 

 

 

【売却できなくなると考えている】

売主

 

 

 

この時の売主の心理状態は、「不利なことを言ってしまったら、売却できなくなってしまうのではないか?」、「売却価格が下がってしまうだろう。」と考えているのです。

 

 

残念ですが、買主に不利な情報を隠して売却することは法的に許されません。

 

 

不動産屋もこの辺りの調査を怠りません。売主から出てきた情報の裏を必ずとります。

 

 

近隣の聞き込みをしたり、役所・法務局で調査を行います。

 

 

なので、出来る限り情報は正確に隠さず担当者に伝えます。その方が取引はスムーズに進み、結果売主の利益にもつながるのです。

 

 

 

 

【過去に経験したミス】

 

 

 

この仕事を始めたころに経験したことですが、60代位の男性に娘から相続したマンションの売却を依頼され販売をしていました。

 

 

すると偶然、先輩営業マンが購入したいと連絡が入り価格交渉の依頼を受けました。

 

 

売主にも了解を頂き、契約に向けて慣れないながら物件調査を開始しました。

 

 

市役所や法務局で書類を集め、重要事項説明書の作成に取り掛かります。

 

 

契約書や重要事項説明書を仕上げ、売主と買主の承諾をうけ契約日も決まりました。

 

 

ところが契約直前に買主の先輩営業マンから連絡があり、

 

 

「申し訳ないが、契約をキャンセルしてくれ!」

 

 

「管理人に確認したら、室内で売主の娘さんが病死していることがわかったから、やめておく。」と言う内容でした。

 

 

娘からの相続を不思議に思った先輩営業マンは管理人に心理的瑕疵がないか、確認に行っていたのです。(室内の病死が心理的瑕疵にあたるかどうかは、本人の見解です。)

 

 

僕は売却理由は確認していましたが、死因と場所までは確認していませんでした。

 

 

先輩営業マンはキャリアが豊富で、「娘から父親への相続は何かあるかもしれない?」と管理人に聞き込みをおこなっていたのです。

 

 

管理人にヒアリング調査を怠った僕のミスです。売主はあえて不利な情報を伝えてこないこともあるのです。

 

 

 

 

売却理由は重要です

物件調査

 

 

 

このように情報を伝えずに売却しようとする方もいます。

 

 

当然売主としては話したくないことです。

 

 

他にも多額の借金があり破産寸前だとか、隣に精神疾患の人が住んでいて嫌がらせを受けているなんてこともあります。

 

 

これらをヒアリングで聞き出せなくても、調査して見つけ出さないといけません。

 

 

すべての売主が情報を隠すわけではありませんが、売却理由を聞き出し裏を取ることは不動産取引においてとても重要です。不動産屋の責任は大きいです。

 

これ以降、売主から売却依頼を受けたときは、「買主にとって不利な情報を伝えないと、契約の解除や損害賠償の請求を受けることもあります。すべての情報を話して下さい。」とお願いしています。

 

 

以上、ダイヤモンド石田敦也でした。