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クロスの借主負担の計算方法。


◆クロス 減価償却 計算方法

国土交通省ガイドライン
国土交通省ガイドライン

退去シーズンですね。

 

 

「室内に借主さんの過失等で汚損破損がある場合は補修費を請求できます。但し、経年劣化自然損耗は貸主さんの負担です。国土交通省のガイドラインに基づき減価償却を考慮して下さい。」

 

 

とか、よく言いますけど、具体的な計算方法はどうなんだろう?

 

 

わからない方も多いと思います。

 

 

 

賃貸不動産経営管理士の試験問題にも出ていたので、今日は具体的に計算してみます。

 

 

一番多い、クロスを例にします。

 

 

 

例1)Aさんは新築から3年経ったマンションに入居し1年で退去しました。入居中に子供がクロスに落書きをしてしまいました。工務店に補修費の見積を取ったところ金額は80,000円でした。(貸主は室内がきれいだったので、Aさんが入居する前にクロスの貼替をしていません。)

 

 

まず、ガイドラインによるとクロスの耐用年数は6年です。

 

 

クロスは貼替えてから通算4年(3年+1年)経過しています。

 

 

と言うことは、6年ー4年=2年 これが残価分になります。

 

 

もっとわかりやすく言いますね、

 

 

このクロスは4年使った中古で今の価値は定価の2/6しかないと言う意味です。

 

 

その中古のクロスに落書きをしたので、「中古分の価値を弁償してもらいますよ!」と言うことです。

 

 

Aさんに請求できるのは80,000円×2年/6年=26,666円となります。

 

 

 

 

例2)Bさんはクロスを貼り替えた部屋に入居して1年8ヶ月で転職のため退去しました。壁にポスターを貼っていてはがしたときにクロスがめくれてしまっています。工務店に見積りを取ると、貼り換え費用は15,000円でした。このときBさんに請求できる金額は、

 

 

72ヶ月-20ヶ月=52ヶ月が残価分です。ですから、

 

 

15,000円×52ヶ月/72ヶ月=10,833円がBさんに請求できる金額です。

 

 

 

補修範囲についてですが、クロスは巨大なサランラップ状の巻物になっていて、幅は90cmです。

 

 

なので、基本は汚した部分一面の貼り換えになります。つまり天井から床までの高さ×幅90cmの長方形が一面と言うことになります。

 

 

但し、喫煙等で部屋全体が変色しているような場合は一部屋全部貼り換えとなることが多いです。

 

 

また、耐用年数が過ぎていても十分きれいで使用可能な状態にある時は落書き等を落とすための費用は借主に請求されることもあります。

 

耐用年数ですが、クロスのほか、カーペット・クッションフロアーも6年です。

 

 

入居者とトラブルにならないよう、気をつけて計算して下さい。

 

 

 

 

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